はなながかみじんじゃ
岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲名礼1211
当社の創建時期は不詳となるが、ご祭神は非常に珍しく、愛知県の一宮市に鎮座する阿豆良神社でも同じご祭神を祀り、ここの社伝にはその関係性が指摘されている。それは、垂仁天皇の皇子、品津別皇子(ほむつわけの..
当社の創建時期は不詳となるが、ご祭神は非常に珍しく、愛知県の一宮市に鎮座する阿豆良神社でも同じご祭神を祀り、ここの社伝にはその関係性が指摘されている。それは、垂仁天皇の皇子、品津別皇子(ほむつわけのみこ)が7歳の時のこと。いまだに皇子が言葉を話せない中において、皇后の夢の中に天甕津媛命が現れたという。そして、「今まで誰も私を祀ろうとしない。祠を立て神に祀れば皇子は言葉を話せるようになり、天寿を全うするだろう。」とご神意を示されたという。そこで、垂仁天皇は部下の建岡君(たけおかのきみ)に、天甕津媛命を探し出すように命じ、美濃国花鹿山に登り、榊の枝で縵(あずら)を作り、神に祈り、「この縵の落ちた所が神を祭る所であろう。」と言い、縵を遠く投げたという。その縵が落ちた地に創建されたのがこの阿豆良神社で、投げる時に登拝されたこの花鹿山の麓に鎮座しているのが、当社ということで、同じご祭神と由緒をみることから、この当時より両社は関係していることが伺える。
花長上神社(はなながかみじんじゃ)は、岐阜県揖斐郡揖斐川町(旧谷汲村)にある神社である。式内社の美濃國大野郡花長神社とされており、旧社格は郷社。
天甕津日女命 應神天皇 速玉男命 天照大御神 大山祇神 高靇神 熊野久須美命 豊受大神 家津御子神 天水分神
旧郷社 式内社
9月7日