とくゆうじ
奈良県奈良市鳴川町25
徳融寺は、中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説にまつわるお寺のひとつです。中将姫は、藤原鎌足の曾孫で右大臣藤原豊成とその妻紫の前の娘と言われています。継母に虐待されて苦難の後に當麻寺(葛城市)の尼僧となり..
徳融寺は、中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説にまつわるお寺のひとつです。中将姫は、藤原鎌足の曾孫で右大臣藤原豊成とその妻紫の前の娘と言われています。継母に虐待されて苦難の後に當麻寺(葛城市)の尼僧となり、當麻曼荼羅を織り上げて、阿弥陀三尊と二十五菩薩の来迎により極楽浄土に往生したという伝説があります。奈良町のこの辺りはもとは元興寺の境内、門前でした。また同時に藤原家ゆかりの興福寺からも近く、右大臣藤原豊成の邸宅があったとされることから、歴史が下るにつれて中将姫が生まれ育った地として知られるようになってきたのだと思われます。 境内の墓地に豊成と中将姫を祀った石塔が立っています。これらは、もとはこの近くにある高林寺(ならまち格子の家の南西、本堂前に豊成卿の廟所が残る)から移転されたものとのことです。また境内には継母に折檻された「虚空塚」「雪責の松」とされる場所もあります。 徳融寺の斜め向かいには、やはり中将姫誕生の地と言われる「誕生寺」があります。
徳融寺(とくゆうじ)は、奈良県奈良市鳴川町25にある融通念仏宗の寺院。山号は豊成山。
豊成山
融通念佛宗
阿弥陀如来
大和北部八十八ヶ所霊場 第4番
奈良駅より市内循環バス「北京終町」下車
志納
有り