龍澤寺

本居山龍澤寺は山形県酒田市茗ヶ沢沢尻に境内を構えている曹洞宗の寺院です。龍澤寺の創建は約５００年前の室町時代、総光寺７世通庵春寮大和尚によって開かれたのが始まりと伝えられています。当初は茗ヶ沢の沢入にありましたが約２５０年前に火災により焼失し現在地である沢尻に境内を移しています。当地は「大古淵」と呼ばれる霊地（池）があり干ばつの際には雨乞いの祈祷が行われたと伝えられています。
龍澤寺本堂は木造平屋建、入母屋、桟瓦葺、平入、観音堂は境内の一番高所に位置し入母屋、桟瓦葺、妻入、桁行３間、梁間２間、正面１間向拝付、外壁は板張、朱色塗り。本堂前に鎮座する延命地蔵菩薩は昭和３８年（１９６３）に本堂と共に酒田市広野・奥井新田の民家より移転されたもので左手には願いを叶える宝珠、右手には慈悲の心を表す錫杖を持ち、特に健康長寿に御利益があるとして信仰の対象となっています。荘内平和観音百八霊場第１８番札所（札所本尊：聖観世音菩薩・御詠歌：みほとけの　深きめぐみも　みょうがざわ　汲めど尽きせぬ　法の真清水）。庄内三十三観音霊場第１５番札所（札所本尊：聖観世音菩薩（推定奈良時代作、像高６０．６ｃｍ：２尺）：御詠歌：いのるより　はやあらはるる　めうがさわ　のちのよかけて　われをむかへよ）。山号：本居山。宗派：曹洞宗。本尊：釈迦如来。