こうやじ
秋田県湯沢市小野字小野138
向野寺は平安時代初期の大同2年(807)に小野良実が京より天台宗の僧を勧請して創建したと伝えられています。群書類従によると小野良実は出羽郡司で小野小町の父親とされますが、正式な歴史書や一次資料でその..
向野寺は平安時代初期の大同2年(807)に小野良実が京より天台宗の僧を勧請して創建したと伝えられています。群書類従によると小野良実は出羽郡司で小野小町の父親とされますが、正式な歴史書や一次資料でその名を見る事が出来ない事から明確に実在を証明する事は出来ません。少し下った貞観年間(859~877年)には天台宗の高僧である慈覚大師円仁が向野寺に滞在し古文書を収集し小野小町の木像の胎内に収めたとの伝説が残されています。慈覚大師円仁は実在の人物ですが、東北地方だけで300余の寺院に伝説があり、到底全てに関わったとは思えません。その後、現在地に境内を移し江戸時代に信翁院三世関室黙察大和尚により曹洞宗に改宗しました。江戸時代後期には紀行家で民俗学の祖とも言われる菅江真澄も向野寺を訪れており、小野小町像について記録しています。
小町の菩提寺と言われ、別当山の麓にあった寺です。その頃は小野寺(こうやじ)といわれていた。
野中山
曹洞宗
大同2年(807)
千手観世音菩薩
秋田三十三観音第七番札所
JR奥羽本線横堀駅より車で5分
無料
10分
無し、路駐しかない
無し