くまのじんじゃ
埼玉県桶川市川田谷348
川田谷は荒川右岸の自然堤防上に位置し、地名は川の端の地であることに由来するという。中世の河田郷に比定される。古くから古墳が多く存在する所として知られ、その内の一つである熊野神社古墳と呼ばれる円墳(最..
川田谷は荒川右岸の自然堤防上に位置し、地名は川の端の地であることに由来するという。中世の河田郷に比定される。古くから古墳が多く存在する所として知られ、その内の一つである熊野神社古墳と呼ばれる円墳(最大径三〇メートル・高さ六メートル)の上に当社は鎮座する。 当社は『風土記稿』川田谷村の項に「熊野社 東向寺持」と載り、当時は天台宗東光寺が別当であった。東光寺は村内泉福寺の末寺で、寺伝によれば天長六年(八二九)慈覚大師により開基されたという。 また、かつての氏子区域の小名である「薬師堂」は地内の薬師堂の名にちなむものである。『風土記稿』に「薬師は慈覚大師の作にて座像長一尺余、東光寺の持」と記される。恐らくは、この薬師と共に当社は、東光寺の僧によりこの地に勧請されたのであろう。 『明細帳』に「往古ハ東光寺持ニ日枝社、神明社アリシガイツノ頃カ(当社に)合祀シタリト云伝フ」とあり、現在の祭神は伊弉冉命と並び大山咋命(日枝社)と天照大御神(神明社)となっている。 かつての当社は小さな木の祠で、周囲には杉や欅の大木が多数生え、盛り土の高さも現在の社殿の屋根位まであった。昭和三年にこの祠を改築するに当たり、盛り土を掘削したところ粘土槨が発見され、中から勾玉や紡錘車など多数の遺物が出土した。これらは大変貴重な資料であるため、昭和二十三年に国指定重要文化財となっている。
埼玉県桶川市川田谷にある熊野神社古墳上に鎮座する神社
主祭神:伊弉冉命 相殿神:大山咋命、天照大御神
旧村社
春祭3月18日、秋大祭11月23日