こうたくじ
山形県鶴岡市羽黒町手向字羽黒山24
当寺の開山は人皇三十五代崇峻天皇の御子贈溢照見大菩薩といわれ、その創立は推古天皇時代で羽黒山最古の寺院である。 開山蜂子の皇子勅照見大菩薩の別修業の跡に足長(最高位の人)弘俊が一宇を建立し、開祖の..
当寺の開山は人皇三十五代崇峻天皇の御子贈溢照見大菩薩といわれ、その創立は推古天皇時代で羽黒山最古の寺院である。 開山蜂子の皇子勅照見大菩薩の別修業の跡に足長(最高位の人)弘俊が一宇を建立し、開祖の恩沢を記念して広沢山荒沢寺と称し、羽黒山八大伽藍の随一となる。 後に役の行者神慶大菩薩並弘法大師などもこの地で修行せられたので開山大士が、湯殿山大日如来の和魂(ニギタマ)を地蔵尊とし、荒魂(アラタマ)を不動明王としして祀り、湯殿山御宝前鎮火大権現ともいわれ、聖之院、経堂院、経堂院を荒沢寺三院と称し、また地蔵堂は酒井家の祈願所である。 常火堂は日本三常火の一つとして有名。 不動堂は「荒沢不動」として全国に分祀され、尊信を一身にあつめ特別の崇敬を受けた霊地となり、羽黒山奥の院として女人禁制の聖地となったのである。 今でも境内には芭蕉翁の筆になる「是より女人きんぜい」と大きな石牌がある。 明治維新の際、羽黒派修験総本寺として天台宗に所属し、昭和二十一(1946)年羽黒修験本宗を設立した。 羽黒山と月山の参道に位しながら、佛地で残ったのはこの霊地が如何に尊崇されるかを証明しているものである。
荒沢寺(こうたくじ)は、山形県鶴岡市羽黒町にある寺院で羽黒山修験本宗の本山である。山号は羽黒山で、正善院が本坊である。本尊は大日如来・阿弥陀如来・観音菩薩。
羽黒山
羽黒山修験本宗
札所本尊:聖観世音菩薩
荒澤寺
庄内三十三観音霊場 首番札所