じょうにちじ
石川県鳳珠郡能登町真脇44-99
昔、由利弱大臣という勇傑の人があり、天皇の命で悪党賊を征伐しましたが、奸邪の者のさまたげに合い、都へ帰ることが出来なくなり、島で独り住んでいました。常に一羽の鷹を愛し、その脚に書を結んで放つと、家に..
昔、由利弱大臣という勇傑の人があり、天皇の命で悪党賊を征伐しましたが、奸邪の者のさまたげに合い、都へ帰ることが出来なくなり、島で独り住んでいました。常に一羽の鷹を愛し、その脚に書を結んで放つと、家に飛んで返信を得て帰って来るのでしたが、ある時、嵐に会って波に呑まれ海中に沈んでしまいました。都に復帰できた大臣は、この鷹の菩提を葬うため寺院を創建し千手観音を安置したのです。
鷹王山(たかおうざん)
千手千眼観世音菩薩
由利弱大臣
北陸三十三ヵ所観音霊場 第17番
能登有料道路終点穴水より車で約40分