かくとうじんじゃ
宮崎県えびの市大字栗下943
創建は『三国名勝図会』によると、天智天皇白鳳七年二月、大職冠藤原鎌足公の命により勧請し加久藤に崇めた村内の総鎮守である。往古二ノ宮現王社と奉称し、天正四年(1576)鹿児島初代藩主島津家久が加久藤..
創建は『三国名勝図会』によると、天智天皇白鳳七年二月、大職冠藤原鎌足公の命により勧請し加久藤に崇めた村内の総鎮守である。往古二ノ宮現王社と奉称し、天正四年(1576)鹿児島初代藩主島津家久が加久藤城に生まれ、産土神として松齢公深く崇敬し茲眼公(家久)は二宮大明神と改め、慶長七年(1602)十二月二十一日、神領三十石を寄進、神領二十石加増された。例祭九月十日、松齢公当郷在城の時は祭日にはみずから参詣したと伝えられている。 明治元年七月、二宮神社と改称、さらに明治三年加久藤神社と改称、明治五年郷社に列格、明治十年島津家久が建立した社殿が西南の役の兵乱のため焼失、明治十四年三月、本殿造営に着手、七月二十七日ご遷座祭が執行された。昭和十年三月、熊本市藤崎八幡宮の拝殿を買受けて完成、神社の尊厳は一変し、現在に至る。 家久が別当寺として建立した高連山福生院二之宮寺は大乗院の末寺の真言宗寺院で、本尊は十一面観音、開基は果融で神社の北にあったが、明治三年廃寺となった。また当社では、七月三十一日輪くぐり神事として夏越祭を行う。
天照皇大神, 瓊瓊杵命, 足仲彦命, 武甕槌神, 経津主神, 天之児屋根命, 雷之神, 高龗神, 大山祇神, 猿田彦神, 尺長津彦神, 天之太玉命
旧郷社
668年(白鳳7年)
11月23日
7月31日 夏越祭(輪くぐり神事)
JR肥薩線えびの駅より徒歩8分 九州道えびのICより車で6分