けぞういん
新潟県長岡市上塩1989
当山の開基は不詳である。しかし、当地の古老の言い伝えによれば、鎌倉時代、山岳修験者が当地を訪れ、不動ヶ山に霊気を感得し、庵を結び、不動山妙法寺と称し、国家安泰と済世利民の祈祷所とした。その後、室町期..
当山の開基は不詳である。しかし、当地の古老の言い伝えによれば、鎌倉時代、山岳修験者が当地を訪れ、不動ヶ山に霊気を感得し、庵を結び、不動山妙法寺と称し、国家安泰と済世利民の祈祷所とした。その後、室町期に入り、布山の開発が進み、地域の人々の願いにより布山の中心地に移転された。更に江戸時代の初めに、その利益の効験が領主や土地の有力者に知れるにいたり、現在の沖布の地に伽藍を造営した。以後、不動山華蔵院(ふどうさんけぞういん)と号した。その後ニ度の火災に遭い堂宇は灰燼に帰したが、本尊大日如来だけは不思議にも難を逃れ、今日にいたるまで、十方檀信徒によって守られている。現在の本堂は、昭和51年に改建立された。
不動山
真言宗
豊山派
大日如来
越後新四国八十八ヶ所 第51番
大日如来坐像(長岡市指定文化財)
北陸道 中之島見附ICより車で30分