東北三十六不動尊霊場は、東北6県にまたがる不動明王をまつる36の札所を巡る霊場で、1987年に開創されました。各県に6ヵ所ずつ設けられ、六波羅蜜の教えに基づいた修行道場として構成されています。心の迷いを断ち、悟りへの道を歩む巡礼として多くの信仰を集めています。
最上三十三観音霊場は、山形県の最上地方に点在する三十三の観音霊場を巡る巡礼路で、江戸時代初期に開創されました。出羽三山信仰と結びつき、民衆の厚い信仰を集めてきました。最上川沿いや山間部に位置する札所には、風情ある古刹や自然美が残り、四季折々の風景と共に巡礼を楽しめます。現在も御朱印巡りや観音信仰の旅として親しまれています。
全国護国神社は、明治時代以降に各地に設けられた神社で、戦争や国事に殉じた人々の霊を慰め、顕彰することを目的としています。明治維新の志士を祀った招魂社を起源とし、のちに「護国神社」と改称されました。各都道府県に1社ずつ設置され、現在も慰霊祭や戦没者追悼行事が行われています。