げんにゅうじ
愛知県東海市富木島町北島28
草創以前は草庵で、弘安2年(1279年)に建立とされる石碑がかつての境内墓地にあったという。開山は、臨済宗天龍寺派の開祖夢窓国師(疎石、1275~1351)と伝えられる。暦応2年(1339年)に、..
草創以前は草庵で、弘安2年(1279年)に建立とされる石碑がかつての境内墓地にあったという。開山は、臨済宗天龍寺派の開祖夢窓国師(疎石、1275~1351)と伝えられる。暦応2年(1339年)に、夢窓国師が後醍醐天皇の菩提のため、知多に順錫した際に当寺を本格的な寺として建設し、勅願所としたという。ちょうどこの頃、室町幕府を開いた足利尊氏が、夢窓国師の進言で、全国に安国寺利生塔を建立して、後醍醐天皇と兵士の霊を弔ったというので、当寺はその一刹かと思われる。寺名については、夢窓国師が没後に、後円融天皇から賜った「玄猷」という国師号に由来している。
その後、慶長5年(1600年)4月に加木屋村(現在の東海市加木屋町)の法幢山普済寺の五世在室岱存大和尚によって曹洞宗に改宗される。普済寺の末寺となり、以後は平僧地となっていたが、慶応3年(1867年)9月に大火によって全山を焼失してしまう。 明治33年(1900年)9月に川名(現在の名古屋市昭和区川名本町)の太平寺十三世住職の玄機大雄大和尚によって「法地」に格上げされる。玄機大雄大和尚が二世住職となり、自身の本師である玉山徳瑞大和尚が法地開山となる。
瑞雲山(ずいうんざん)
曹洞宗
夢窓国師
曹洞宗 瑞雲山 玄猷寺
知多四国八十八ヶ所 第84番 知多西国三十三ヶ所 第22番 愛知梅花観音三十三ヶ所 第15番
《交通機関のご案内》 名鉄太田川駅→知多バス「上野台」行、又は「共和駅前」行に乗車 (所要時間:約10分) →「姫島」下車、徒歩約5分。
《お車の場合》 県道243号線、「姫島」の交差点を南へ(*看板が見えてきます)