えんみょうじ
徳島県三好市山城町国政619
弘仁二年、弘法大師が四国巡錫の折、秘境の当地にさしかかり、行く手を山河にはばまれ難儀していると、一人の老人が現れ、大師に「此の地は行程迂遠、山谷険難なる賽の河原なり」と告げて消えてしまった。これを聞..
弘仁二年、弘法大師が四国巡錫の折、秘境の当地にさしかかり、行く手を山河にはばまれ難儀していると、一人の老人が現れ、大師に「此の地は行程迂遠、山谷険難なる賽の河原なり」と告げて消えてしまった。これを聞いて大師、地蔵菩薩のお告げなりと此の地に六地地蔵を建立し、道中安全、延命長寿を祈願され、土佐へぬけることなく、海岸を回り、八十八ヶ所を開創されたといわれている。以来、地蔵信仰の霊場として、人々に信仰され、一時は四十有余の堂宇を司る、坊寺として信者が絶えなかったが、長宗我部の兵により焼失されてしまった。その後、法師宥覧上人により中興され、「歩危の地蔵さん」と呼ばれ、「延命安楽、極楽往生の寺」として厚く信仰されている。
寳珠山
光照院
真言宗御室派
811年(弘仁2年)
地蔵菩薩
弘法大師
法師宥覧上人
寳珠山 光照院 圓明寺
歩危地蔵さん
阿波秘境七福神 布袋尊
井川池田ICより車で25分